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AMD、製造部門スピンオフで投資会社と合弁

» 2008年10月08日 08時07分 公開
[ITmedia]

 米AMDとアブダビ政府系投資会社Advanced Technology Investment Company(ATIC)は10月7日、米国に拠点を置く半導体製造の合弁会社「The Foundry Company」(仮称)を設立すると発表した。

 AMDは新会社に独ドレスデン工場を含む製造施設と知的財産を移行する。ATICは21億ドルで新会社の株式を取得する。うち14億ドルは新会社に直接投資され、残り7億ドルはAMDに支払われる。新会社はAMDの現在の負債約12億ドルを引き継ぐ。

 またATICは、新会社に向こう5年間で36億〜60億ドルを追加投資する計画。この資本はドレスデン工場の製造能力拡大と、ニューヨーク州での新工場開設に充てられる。

 新会社は2009年半ばから、米ニューヨーク州サラトガ郡で新工場「Fab 4X」の建設に着工する。ニューヨーク工場はフル稼働時に1400人以上の雇用を見込む。またドレスデン工場については、2009年中に300ミリウエハーへの移行を完了し、製造能力を拡大する。新会社はIBMのSilicon-On-Insulator(SOI)22nmプロセスに関するそれぞれのアライアンスに参加する。

 新会社の取締役会は、AMDとATICの推薦する同数の代表者で構成される。AMDは株式の44.4%、ATICは55.6%をそれぞれ保有する予定。

 またAMDは同日、アブダビ政府系投資会社Mubadala DevelopmentがAMDの株式5800万株を3億1400万ドルで取得したことも発表した。MubadalaはこれまでAMD株の8.1%を保有していたが、保有率を19.3%まで引き上げる。

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