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世界の携帯電話出荷台数、2009年は8.3%減――IDC予測

» 2009年03月13日 08時38分 公開
[ITmedia]

 2008年第4四半期の世界の携帯電話出荷台数は、前年同期比11.6%減となった。米調査会社IDCの報告によれば、過去7年間で年末商戦期に2けた成長を記録しなかったのは、今回が初めてだという。

 2008年通年での出荷台数は、前年比4.3%増とかろうじて成長を維持した。しかしIDCは2009年については、前年比8.3%減のマイナス成長を見込んでいる。

 日本、米国、西欧などの成熟市場はいずれも苦戦する見通しで、2009年の出荷台数は24.6〜12.4%減と厳しい。またこれまで2けた成長を続けてきたBRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)も、0.3%程度まで成長率が鈍化するとIDCは予測する。BRICsの中では、インドの見通しは明るいが、ロシアでは消費者の支出が冷え込み、出荷台数は大幅に減少する見通し。

 IDCは2009年のスマートフォン出荷台数予測を、当初の8.7%増から3.4%増へと引き下げた。業界全体がさらにスマートフォン市場へ移行していくのは確かだとしつつも、価格の高さと経済状況とを下方修正の理由としている。

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