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有機ELと無機ELで“光るポスター” DNPが開発

» 2009年04月08日 07時00分 公開
[ITmedia]
photo 「光るポスター」

 大日本印刷(DNP)は4月7日、無機ELパネルと有機ELパネルを組み合わせた“光るポスター”を開発したと発表した。曲面への設置も可能で、省電力で高輝度の発光が可能という特徴を生かし、注目効果の高いポスターとして、2010年4月の製品化を目指す。

 白色の高輝度無機ELパネルと、テキスト情報をスクロール表示する有機ELパネルを組み合わせた。カラー印刷した画像の後ろから、高輝度な無機ELの明かりを付けたり消したりすることで、画像をアニメーションのように浮き上がらせる。有機ELパネルには文字情報を単色光で表示する。

 自発光型で消費電力が少なく、広い視野角を持つELパネルの特徴を活用。プラスチックのような柔らかい素材で加工できるため、パネルを曲げて曲面に設置することも可能。ポスターのサイズや形状も自由に設計することができる。

 プロ野球の楽天イーグルスと協力し、実際に製作したポスターを仙台市青葉区の楽天イーグルス展示スペースに11月中旬まで展示する。サイズは728(縦)×515(横)ミリで、上部に設置した有機ELパネルで試合日程などをスクロール表示する。展示を通じて製品化に向けた検証を行う。

 今後、有機ELパネル用の文字情報をネットワーク経由で配信する仕組みや、音声が出る仕組みの追加も検討する。

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