米Amazonの電子書籍リーダー「Kindle 2」の原価は、定価359ドルの約半分――米調査会社iSuppliが4月22日、分解調査の結果を発表した。
同社がKindle 2を分解して個々の部品のコストを推定したところ、部品コストは176.83ドル。製造コストとバッテリーを合わせるとコストは合計で185.49ドル、原価率は約51%となる。
各部品のコストは下表の通り。
部品 | メーカー | コスト(ドル) |
---|---|---|
ディスプレイモジュール | E Ink | 60 |
ワイヤレスブロードバンドモジュール(CDMA2000 1X EV-DO Rev A対応) | Novatel Wireless | 39.50 |
8層PCB | Multek | 9.83 |
マルチメディアアプリケーションプロセッサ | Freescale Semiconductor | 8.64 |
リチウムポリマー電池 | LICO Technology | 7.50 |
筐体 | 4.45 | |
オーディオ回路/電源管理IC | Freescale | 4.39 |
EPDコントローラ | エプソン | 4.31 |
SDRAM | Samsung Electronics | 3.60 |
NAND型フラッシュメモリ Samsung | 2.50 | |
その他コスト | 32.11 | |
部品コスト合計 | 176.83 | |
製造費 | 8.66 | |
総計 | 185.49 | |
(資料:iSuppli) |
E Ink製のディスプレイが部品コストの41.5%を、ワイヤレスブロードバンドモジュールが27.3%を占めている。初代Kindleではワイヤレス機能はチップセットに統合されていたが、2代目では独立したモジュールを使っているという。このような標準的なモジュールを使うことで、Kindle 2は設計しやすくなっているとiSuppliは指摘している。
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