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ミニノートPC、2009年に出荷倍増 3300万台に

» 2009年07月14日 15時32分 公開
[ITmedia]

 「Netbook」と呼ばれる低価格ミニノートPCは2009年に出荷台数が倍増する――調査会社DisplaySearchがこのような予測を示した。

 同社の調査によると、Netbookの2009年の出荷台数は前年比99%増の約3300万台に上る見通し。一方で、従来型ノートPC(12.1インチ以上のディスプレイを搭載)は初めて前年比で横ばいになる見込みだ。

 NetbookがノートPC市場全体に占める割合は2009年には20%になる見込み。ラテンアメリカではこの割合は26%以上、EMEA(欧州、中東、アフリカ)では22%と予測されている。アジア太平洋、北米、中国では20%以下と低めになっている。

 DisplaySearchはNetbookが伸びている要因として、各国で通信キャリアが販売奨励金を出していることを挙げている。また従来型ノートPCの伸びが横ばいになったのは、Netbookの躍進と、不況の影響による企業からの需要減が原因だとしている。

 同社は、多くの企業がVistaにアップグレードしていないことから需要が累積しているため、Windows 7のリリースと景気回復が組み合わされば、企業のノートPC需要は急速に回復するだろうと予想している。ただし、そうした事態が起きるとしたら2010年以降になるという。

 「ミニノートPCは今後も市場の重要な部分を占めるだろう。だがディスプレイサイズは7〜8.9インチから10.1インチ、11.6インチ、12インチへと急速に移行しており、購入者が軽量でありながら画面の大きなデバイスを求めていることは明らかだ。これらのデバイスは確かに新たな市場を作り上げているが、当社の調査では、ミニノートPCは主に2台目のPCとして使われており、ノートPCに置き換わってはいないことが示された」とDisplaySearchのディレクター、ジョン・F・ジェイコブス氏は述べている。

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