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「LED照明、蛍光灯の代替としては未成熟」 日本電球工業界

» 2009年07月27日 07時00分 公開
[ITmedia]
photo 総合効率

 「蛍光灯型LED照明は、現段階では蛍光灯の代替品としては未成熟」――日本電球工業会は7月24日、LED照明と蛍光灯を比較し、性能や安全性などを調査した結果、こう結論付けた。

 メーカー7社が販売している蛍光灯形LED照明の消費電力や演色性、直下照度などを、直管蛍光灯2機種と比較した。

 総合効率では、一部のLED照明に蛍光灯をしのぐものがあったが、全体の光量を表す全光束は、LED照明は蛍光灯の約40〜45%、真下の明るさを示す直下照度は約60〜70%にとどまった。コスト面でも、大半が蛍光灯より高コストだった。


photo 全光束
photo 直下照度(A〜G社がLED照明、R1、2が蛍光灯)

 LED照明の重量は、7機種中3機種が、日本工業規格で定められた上限(500グラム)を超えていたため、「衝撃や振動などにより、器具から外れ、落下する可能性がある」と指摘。感電防止処理など安全性についても、一般的な電気製品の安全基準と照らした場合、すべての製品に不具合があったという。

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