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Outlookめぐる特許訴訟 Microsoftへの損害賠償命令が棄却

» 2009年09月14日 10時08分 公開
[ITmedia]

 Alcatel-LucentがMicrosoftを特許侵害で訴えていた訴訟で、米連邦控訴裁が一審で下された損害賠償命令を破棄したと、米各紙が伝えた。

 この訴訟はAlcatel-Lucentが、Microsoft Outlookのタッチスクリーンフォーム入力機能に特許を侵害されたとして起こしたもの。この特許はキーボードを使わずに画面上のフィールドにデータを入力する方法に関連している。

 一審では、Microsoftの侵害を認め、3億5800万ドルの損害賠償支払いを命じる陪審評決が下された。Microsoftはこれを不服として控訴した。

 控訴裁は、Microsoftの侵害を認める判決は支持したが、損害賠償命令については「金額が妥当ではなく、計算のし直しが必要」として破棄し、地裁に差し戻した。一審の損害賠償はOutlookの市場価値に基づいて計算されたものだったが、Microsoftは「問題の技術はOutlookの価値のごく一部にしか寄与していない」として賠償額は650万ドルが妥当だと主張していた。

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