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Samsungに「商品力で負けた」 ソニー大根田CFO

» 2009年11月02日 07時00分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 韓国Samsung Electronicsが2009年7〜9月期決算で過去最高益を計上し、世界でテレビ市場シェアを伸ばしている。対するソニーは同期のテレビの売上高が前年同期比で4割減り、世界シェアも下落。ソニーの大根田伸行CFOは「商品力で負けた」と率直に語る。

 Samsungは、バックライトにLEDを採用した液晶テレビを「LEDテレビ」として大々的に打ち出してヒット。大根田CFOは「マーケティングを含む商品力で負けた」と分析する。

 「LEDのバックライトを使った液晶テレビは、技術的にはソニーの方が早かったが、ハイエンドモデルのみに適用していた。SamsungはLEDバックライトを量販価格帯の製品にまで広げて打ち出す戦略的なやり方で差を付けられた。オペレーションやサプライチェーンにも学ぶところはある」

 パネル製造ラインの償却が進んでいることやウォン安の進行が、業績面で有利に働いているとも分析する。

 ソニーは液晶テレビ春モデルで、商品力を高めてオペレーション、サプライチェーンも改善し、Samsungに追いつきたい考え。「3Dテレビや次のデバイスになる前に差を縮めたい」

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