楽天の三木谷浩史社長がTwitterを積極的に活用しており、社員にもTwitterの利用を勧めている。(1)海外の従業員に社長からのメッセージを届けるため、(2)エンドユーザーの声を拾うため、(3)ネット好きでない社員にもネットを活用してもらうため――といった理由があると、三木谷社長は話す。
「楽天市場」を台湾で展開するなど、同社は海外展開を加速中。三木谷社長は「Twitterを通じて、海外の従業員にもメッセージを届けたい」と考えているという。一部の社内会議を英語で行うなど英語利用も進めており、三木谷社長や楽天社員の一部は英語によるツイートも投稿している。
Twitterならユーザーの声も拾いやすいとも考えている。三木谷社長はフォロワーから寄せられた楽天のサービスへの要望に返信するなど、積極的にユーザーと交流。ユーザーの声を聞く媒体として、社員にも利用を呼び掛けているという。
社員のネット活用の入り口としても、Twitterに期待している。「楽天は大きくなり、ネットが大好きな人だけでなく、大企業的な(ネットがそれほど好きでない)人もいるが、楽天社員はネット好きでないといけない。ブログやSNSなどどのサービスでもいいのだが、Twitterは一番簡単」
同社が2月12日に発表した2010年12月期の連結決算は、「楽天市場」や「楽天トラベル」、金融事業などが好調で過去最高益を更新した。売上高は前期比19.4%増の2982億円、営業利益は20.1%増の566億円、経常利益は23.3%増の548億円、純利益は535億円(前期はTBS株価格下落に伴う評価損などで549億円の赤字)。
今期は、中国Baidu(百度)と合弁会社を設立して中国進出するなど海外展開を加速。「日本の新興企業からアジアのネット起業として新たなステージに上りたい」と三木谷社長は意気込んでいる。
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