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KDDI、J:COM出資比率を3分の1未満に引き下げ 金融庁の指摘受け

» 2010年02月15日 07時00分 公開
[ITmedia]

 KDDIは2月12日、ジュピターテレコム(J:COM)への出資比率を3分の1以下に引き下げると発表した。株式取得方法に対し金融庁から指摘を受け、出資比率を引き下げることで対応する。

 当初は米Liberty Global(LGI)から、J:COM株式を保有する中間持ち株会社を買収する形で、J:COM株式の37.8%(議決権ベース)を取得する予定だった。だが金融庁は、議決権の3分の1超に当たる株式を公開買い付け(TOB)によらずに取得する点を問題視。このため、LGIグループが6.7%分を信託譲渡して議決権を凍結、その上でKDDIが中間持ち株会社を買収し、有効な議決権を31.1%にとどめる方法に切り替える。

 信託する6.7%のうち、2.2%分は管理信託として売却しない予定だが、残り4.5%分は信託銀行が市場内外で売却する。KDDIの議決権比率は管理信託分と合わせても3分の1を超えない計算になる。

 KDDIの株式取得は2月19日付けの予定。取得額は3617億円で変わらない。

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