「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は3月25日、CD/DVD販売店を運営するHMVジャパンから事業を取得することで基本合意したと発表した。6月末に最終契約を結ぶ方向で協議する。「HMV」ブランドは存続する予定。
CCCはHMVのEC事業を評価し、HMVサイトのリコメンドサービスや顧客基盤などにCCCの会員基盤を組み合わせ、エンターテイメント分野のEC売り上げを約200億円上積みし、EC市場で一定のシェア確保を狙うとしている。
HMVジャパン株式を間接的に100%保有する大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツ(DPI)と基本合意した。買収スキーム、買収金額は資産査定を経て今後詰める。CCCの取得対象は原則としてHMVジャパンの全事業だが、資産査定の結果やCCCの要望も踏まえて最終決定するとしている。
HMVジャパンは英HMVが1990年に日本法人として設立。2007年、投資会社のDPIに売却された。
HMVと同様に人気の外資系レコード販売店だったタワーレコードは今月、セブン&アイ・ホールディングスが資本参加し、持分法適用関連会社化すると発表。ヴァージン・メガストアーズ・ジャパンはCCCが2005年に買収。CD/DVD販売不況の影響から、流通大手を軸に音楽小売りの再編が加速している。
CCCは昨年、カカクコム株式を取得して持分法適用関連会社化した。
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