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GoogleのAndroidアプリに“未来の検索”の一端を見る

» 2010年04月06日 17時10分 公開
[小笠原由依,ITmedia]

 Google日本法人は4月5日、同社がリリースしたAndroidアプリ「Googleゴーグル」などを日本向けに紹介し、同社が目指す“未来の検索”について語った。

 “未来の検索”を目指すため同社は、(1)何を検索したいのかを理解し、入力を簡単にする、(2)ユーザーに関連性の高い情報を返す──を意識しているという。

 入力の簡単さという点では、Android向け画像認識・検索アプリGoogleゴーグルを紹介。観光名所や書籍、ワインやロゴなどを撮影することでWeb検索が可能だ。

 撮影された写真はGoogleのデータセンターに送られ、画像の特徴を解析。画像データベースのデータと比較し、写真と共通の特徴が多いデータを検索結果としてユーザーに返す。観光名所では地図が、書籍ではレビューが出るなど対象の製品によって結果が異なる。

 ゴーグル自体は日本語化されていないが、「全世界のある程度有名な場所に対応し、日本では厳島神社や東京・渋谷のハチ公などが検索できる」(井上陸 アソシエイトプロダクトマネージャー)という。


photophoto Googleゴーグル。風景や書籍を撮影すると画像を解析。撮影画像と似た画像をWebから探し、関連する検索結果を出すという

photo Googleジェスチャー

 Androidアプリ「Googleジェスチャー」も紹介。端末に保存した連絡先やブックマーク、楽曲などのデータの手書き検索ができるアプリで、アルファベットを一文字ずつタッチパネルに指で書けばデータを探せる。

 2本とも日本語対応の時期は未定としている。

 ユーザーに関連性の高い情報を返すという点では、iPhone向け機能「周辺情報検索」がある。GPSを使った機能で、アメリカでは最寄り店舗の在庫状況が確認できる「Local Product search」も提供している。

 同社は今年1月、日本のネットユーザーのネット・検索の利用状況と、今後の検索への期待を知るためにアンケート調査を実施。日本のユーザーにも「入力をもっと簡単にし、自分に関連性の高い情報を返してほしいというニーズがある」としている。

 「におい」や「手触り」が分かる検索がほしいという声も上がったという。徳生健太郎 製品開発本部長は「においや手触りへの対応はなかなか難しい」と話すが、音や画像をキーにした検索も今では可能になっていることを挙げ、「不可能といってしまうと進化できない。努力を続け、技術やアイデアを信じてできあがった製品がGoogleにもある。ニーズに応えた製品開発を目指していく」と話していた。

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