文部科学省は4月20日、教育政策に関する現場の声を集めるための掲示板型サイト「熟議カケアイ」をオープンした。教職員や保護者など教育関係者向けで、住所や氏名などを登録した上で利用。集めた意見は、中央教育審議会での審議と両輪で政策形成につなげるとしている。
「当事者が学びあいながら、責任を持った議論を積み重ねていく」というコンセプト。大臣、副大臣、政務官の政務三役が、政策課題についての疑問を、掲示板のトピックの形で投げかけ、ユーザーが意見を投稿、ユーザー間で議論する。
まずは、教員の資質向上策や、2020年の学校がどうあるべきかなど3つの質問に対する意見を募集。5月中までをめどに議論してもらい、政策形成につなげる。
同サイトでは、多くの当事者による熟慮と討議を重ねながら政策形成につなげていく議論を「熟議」と定義。熟議を解説する漫画も3本掲載している。
サイトは、文科省傘下の「『熟議』に基づく教育政策形成の在り方に関する懇談会」の構想に基づいて制作。同懇談会には、慶応義塾大学SFC研究所の金子郁容 所長や、グリーの田中良和社長、マイクロソフトの楠正憲法務・政策企画統括本部技術標準部部長などが参加している。
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