米国のティーンの3人に1人は携帯メールを1日に100通以上送っている――このような調査結果を、非営利団体Pew Internet & American Life Projectが発表した。
米国の12〜17歳の子供800人とその保護者を対象に実施した調査によると、毎日友人に携帯メールを送っているティーンの割合は、2008年2月には38%だったが、2009年9月には54%に増えた。調査対象者の半数は、携帯メールを1日に50通以上送っているという。1日100通以上は3人に1人、200通以上は15%に上った。携帯メールの1日の送受信数は、平均で男子は30通、女子は80通だった。
携帯メールは今や、ティーンに最も好まれる友人とのコミュニケーション手段になっており、携帯電話による通話よりも多く利用されている。しかし保護者とのコミュニケーションには、主に通話が使われている。
子供の携帯電話利用に対して、多くの保護者が監視などの対策を取っている。64%の保護者は子供の携帯電話の内容をチェックしており、62%は罰として携帯電話を取り上げたことがある。52%が携帯電話の利用時間を制限しており、48%が携帯電話で子供の居場所を監視している。保護者が携帯メールを制限している場合、子供がセクスティング(裸や半裸の写真を携帯メールで送ること)を行う傾向は低かったという。
保護者も子供も、携帯電話の便利さを認める一方で、携帯がもたらす新たな問題も認識している。子供に携帯電話を持たせている保護者の94%は、いつでも子供と連絡が取れるので安心できると感じている。また8割以上の子供が、携帯電話があればすぐに予定を変更できるので便利だと考えている。その反面、54%の子供がスパムや不要なメールを受け取ったことがあり、26%が携帯によるネットいじめを受けた経験があるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR