Mac向けセキュリティソフトウェアを手がける米Integoは、Macに感染して個人情報などを流出させてしまう恐れのあるスパイウェアを発見したと伝えた。
同社のブログによると、問題のスパイウェア「OSX/OpinionSpy」は、さまざまなWebサイトで提供されているMac向けの無料アプリケーションやスクリーンセーバーを通じて感染する。アプリケーション自体にスパイウェアが仕込まれているわけではなく、インストールの過程でダウンロードさせる仕掛けだという。
OpinionSpyのWindowsバージョンは、2008年から存在していたという。しかしファイルをスキャンしてユーザーの行動を記録し、その情報を外部のサーバに送信してしまったり、システムにバックドアを開いたりするといった動作から、Integoではスパイウェアと判断し、同社のセキュリティソフトウェアで検出できるようにした。
感染源となるアプリケーションの導入に際しては、「市場調査プログラム」という説明しかない場合や警告表示が一切ないものもあるという。外部に送信される情報の中にはパスワードやクレジットカード番号なども含まれる恐れがあり、「危険度は極めて高い」と同社がは指摘。「リアルタイムのスキャナを備えた最新のマルウェア対策プログラムの必要性が示された」として自社製品をアピールしている。
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