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Yahoo!JAPANのGoogle採用、「AMDからIntelに変わったようなもの」と孫社長

» 2010年07月29日 21時13分 公開
[ITmedia]
画像 孫社長

 「Yahoo!JAPANは一度も、自ら検索エンジンを持ったことがない」――ソフトバンクの孫正義社長は7月29日の決算会見で、Yahoo!JAPANが検索エンジンにGoogleを採用することについての見解を述べた(「Bingも無視していたわけではないが」――井上社長が語る、ヤフーがGoogleを選んだ理由)。

 Yahoo!JAPANの検索サービスはこれまで何度か検索エンジンを変更しており、米Yahoo!やGoogle、goo(NTTレゾナント)など他社からエンジンの提供を受けてきた。孫社長は検索サービスのエンジン変更を、「(CPUが)AMD製からIntel製に変わったに過ぎない」と、PCのCPUに例えて説明する。

 Yahoo!JAPANはGoogleの検索連動広告配信システムも採用するが、広告の販売はそれぞれ独立を維持。広告はオークション形式でユーザーが値段を決めるため、価格統制にはつながらないと説明する。

 「例えば、NASDAQとニューヨーク証券取引所が同じIBM製コンピューターを使っていたとしても、市場は別々。公正取引委員会にも相談しており、価格統制に当たらないという意見ももらっている」

 米Yahoo!が採用を決めているMicrosoftの検索エンジン「Bing」ではなく、Googleを選んだのは「Bingは日本語化が不十分と判断したためで、自然な選択」と説明した。

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