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今敏監督が死去 ネットに追悼の声絶えず

» 2010年08月25日 15時37分 公開
[ITmedia]

 「千年女優」や「パプリカ」などのアニメ映画を手がけた今敏監督が8月24日死去した。46歳だった。Twitterやネット掲示板や早すぎる逝去を惜しむ書き込みが絶えない。

photo 「永眠のお知らせ」が掲載された公式サイト

 北海道釧路市出身。武蔵野美術大学在学中に漫画家としてデビューし、大友克洋氏のアシスタントを務めた。1998年の「PERFECT BLUE」で監督デビュー。2002年の「千年女優」では原案、脚本、キャラクターデザインも手がけ、文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門大賞を「千と千尋の神隠し」とともに受賞。2006年の「パプリカ」は、影響を受けた筒井康隆氏の小説を原作にした作品で、ベネチア映画祭のコンペティション部門に出品された。

 最近は新作「夢みる機械」の制作に当たっていた。8月20日にはTwitter(@konsatoshi)で、「「夢みる機械」のラッシュをいくつか見る。ロビンもリリコも可愛い。ウフ。」と制作が進んでいることを報告していた。

 Twitterは23日まで更新が続いており、最後のツイートは「古くさいというより、古びた価値観にいまだに憬れているのかもしれないが。」だった。

 25日未明、訃報を聞いたアニメ関係者によるTwitterの一報を受け、今監督の公式サイトはつながりにくい状態に。Twitterやネット掲示板では情報の真偽を求める書き込みや、逝去を惜しむ声が相次いだ。

 「耳をすませば」の監督で知られ、47歳で死去した近藤喜文さんの名前を挙げ、優れた才能の早すぎる死を悼む声もあった。

 今監督がファンであり、作品の音楽を担当した平沢進さんは25日午後3時過ぎ、Twitter(@hirasawa)で今監督の逝去を伝えた。遺体と対面したことを報告し、「今さんとはよく黒い冗談を言い合った。今頃桃源郷で彼は自分の死をネタにした冗談を言っていることだろう。」。

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