米Googleが2009年5月に発表し、2010年8月に開発を中断したコラボレーションツール「Google Wave」が、Apache Software Foundation(ASF)のプロジェクトとして復活するかもしれない。Apache Incubatorプロジェクト(ASFに参加する前段階)への提案文書がwiki.apache.orgで公開されている。
Google Waveは、文書の共同編集やチャットなどを含む多様なリアルタイムコラボレーションを実現するオンラインサービス。APIを公開しており、Novellやsalesforce.comなどがWaveのコードをビジネスツールに組み込んでいる。Googleは8月に「期待したほどにはユーザーに受け入れられなかった」として同サービスの開発を中断した。その後9月に、Waveの資産をオープンソースのパッケージ「Wave in a Box(WIAB)」として公開すると発表していた。
GoogleやNovellの開発者らによる提案文書によると、現在code.google.comにあるWIABのコードをASFに移行・統合し、ASFプロジェクト「Apache Wave」として開発を継続するのが目的という。
ASFの正式なプロジェクトとして承認されるには、ASFによる調査、投票という段階を経る必要がある。
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