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朝日新聞とリコー、ニュース記事を複合機でプリントする「News Plaza」

» 2011年01月13日 17時28分 公開
[ITmedia]
画像 複合機で印刷したダイジェスト版を手に持って。朝日新聞の粕谷卓志取締役(左)とリコーの永松荘一常務

 朝日新聞社とリコーは、複合機を使った法人向けニュース配信サービス「News Plaza」を1月14日に始める。朝日新聞や業界紙のダイジェスト版などをPC向け専用ウィジェットに配信し、リコーの複合機で印刷して読む仕組み。海外展開も検討していく。

 主にビジネス向け記事をまとめた紙面データを、PCにインストールした専用ウィジェットで定期的に受け取り、内容を確認した上で、複合機で印刷できる。リコーの複合機をウィジェットを使ってPCから操作できる機能「App2Me」を活用しており、利用するにはApp2Me対応機が必要だ。


画像 朝日新聞ダイジェストは横組で、ビジネスニュース中心

 朝日新聞のほか、化学工業日報社や日刊工業新聞社といった業界紙、時事通信社など計11社がそれぞれ、朝日新聞のサーバを通じて提供する。印刷した紙面を営業マンが外出先で読む――といった使い方を想定している。

 朝日新聞が配信するのは、主要ニュースを横組でA4サイズに並べた独自紙面「朝日新聞ダイジェスト」。平日の午前8時半と午後3時半に更新し、大きな災害や事件の際は号外も用意する。「多くの事業者に行き渡っているリコーの複合機へ配信することで、新たにニュースとの接点を持つ人を見い出したい」と朝日新聞の粕谷卓志取締役は意気込む。

 時事通信社は、金融や経済情報を掘り下げた「時事通信金融財政ビジネス」と中国のニュースをまとめた「時事速報上海便」を平日に毎日1回配信。日刊工業新聞は、「自動車」「機械」「電機」の3面を新聞と同じレイアウトで平日の午前8時に届ける。

画像 News Plazaの仕組み

 料金は、朝日新聞ダイジェストが6カ月間で1ライセンス9450円、時事通信金融財政ビジネスが6カ月間で1ライセンス3万3390円など。印刷可能な部数にはそれぞれ上限があり、朝日新聞ダイジェストは1ライセンス10部まで、時事通信金融財政ビジネスは1ライセンス1部まで。

 リコーの永松荘一常務は「大胆な目標を念頭に取り組んでいきたい」と海外展開も検討。「複合機とクラウドサービスを連携させて多彩なサービスを提供できるようになってきた。今後もさまざまなオフィス活動におけるニーズに対応するサービスを提供していく」と話している。

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