米Googleは、検索結果ページの上位に出てくる迷惑サイトを減らすために新たな対策を講じていることを明らかにした。
Googleの検索結果や検索連動広告に迷惑サイトや攻撃サイトが表示されてしまう問題は、以前から指摘されていた。最近では同社の短縮URLサービス「goo.gl」を使ったワームがTwitterで増殖するなどの問題も発生している。
Googleの公式ブログによると、こうした問題に対応し、検索の質を向上させるための取り組みとして、最近ドキュメントレベルのクラシファイアを刷新した。これは、Webサイトのコンテンツをインデックス化する際に一部の迷惑サイトも取り込んでしまう問題に対処したもので、迷惑サイトのコンテンツが上位にランクされにくくなることを目指している。新しいクラシファイアは個々のWebページ上でスパム検出機能を強化して、スパム広告やスパムコメントなどがよく使う文句を検出できるようにした。
また、Webサイトをハッキングして悪用する手口が台頭したことを受け、ハッキングされたWebサイトを検出する機能も大幅な強化を図った。さらに、ほかのWebサイトのコンテンツをコピーしているWebサイトや、オリジナルコンテンツがほとんどないWebサイトに対する対策も検討しているという。
Googleは広告事業との絡みで、同社の広告を掲載しているWebサイトに対しての対応が甘いのではないかと噂されることもある。これに対してGoogleは、(1)品質ガイドライン違反があるWebサイトに対しては、Googleの広告を掲載しているかどうかにかかわらず断固とした措置を取っている、(2)Googleの広告を表示していても、Google上でそのWebサイトの順位が上がることはない、(3)Googleの広告を買っても、Googleの検索結果でそのWebサイトの順位が上がることはない――と断言した。
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