米当局は、2009年のスーパーボウルXLIIIの中継に割り込んで、アダルト映画の映像を流したとして、アリゾナ州の男性を詐欺とコンピュータ不正使用の疑いで逮捕した。
フランク・タノリ・ゴンザレス容疑者(38)は2月4日午後5時30分ごろに逮捕されたと報じられている。スーパーボウルの中継を37秒間乗っ取って、アダルト映画のセックスシーンを放送した疑いだ。当時、容疑者はCATV会社Cox Communicationsに勤めており、この事件後まもなく解雇されたという。
「FBI(米連邦捜査局)と提携する司法機関は、詐欺とコンピュータの不正使用によって管理責任に違反した人物を捜査している」とFBI特別捜査官ネイサン・T・グレイ氏はArizona Star紙に語っている。
CATV会社Comcastは2月4日、メディアに送った声明文で、この乗っ取りを「意図的で悪意ある行為」と呼んでいる。
「放送への割り込み行為に対し、FBIが熱心に捜査し、事実を突き止めたことに感謝する」と同社は述べている。
Comcastは、容疑者がどうやって同社の信号にアクセスしたのかを明らかにしていないとメディアは伝えている。
アリゾナ・カージナルズとピッツバーグ・スティーラーズが戦った2009年のスーパーボウルは、地元局KVOAが放送した。同局は信号――標準画質と高精細(HD)画質の両方――をCox Communicationsに送信し、CoxがそれをComcastに転送したという。KVOAから送られた標準画質の放送を見ていた視聴者が、アダルト動画を目にした。
KVOAの担当者は、同局の信号をComcastに送ったときには、ポルノ映像は入っていなかったとしている。
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