米Googleは2月10日(現地時間)、Googleアカウントのセキュリティを強化する二段階認証機能を全ユーザーに無料で提供すると発表した。オプトインで提供される同機能を有効にすると、ログインの際にユーザー名とパスワードに加え、ユーザーが登録した電話番号宛てにテキストメッセージなどで送られてくるワンタイム認証コードを入力しないとアクセスできないようになる。
同社は昨年9月にこの機能をGoogle Appsで提供開始しており、今回その提供範囲を全Googleアカウント保有者に拡大する。向こう数日のうちに全ユーザーが同機能を利用できるようになる見込みだ。
この機能を利用するには、Googleアカウント設定ページの「セキュリティ」の「Using 2-step verification(2段階認証を利用する)」のリンク先で設定する。認証コードを受け取るための電話番号(固定電話でも携帯電話でも可)と、バックアップ用の電話番号の2つが必要だ。電話は固定電話でも携帯電話でもいいが、Android、iPhone、iPad、iPod touch、BlackBerryの場合は「Google Authenticator」アプリをインストールすることで認証コードを直接生成することもできる。それ以外の端末では、認証コードをボイスメッセージ(留守番電話)あるいはテキストメッセージで受け取ることになる。
設定すると、アカウントにログインする際、メールアドレスとパスワードを入力するとさらに認証コードの入力を求められるので、ここに受信(あるいは生成)した認証コードを入力する。認証コードを30日間有効にしておくこともできる。
なお、この機能を有効にすると、Webブラウザを使わないネットアプリ(メールクライアントやスマートフォンのGmailアプリなど)からのGoogleアカウントへのログインが一時的にできなくなるので、別途Googleアカウントの設定ページでアプリごとに新たなパスワードを設定する必要がある。1回設定すればアクセスできるようになる。
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