米AppleがiPhone向け中小型液晶パネルの日本での投資先を東芝1社に絞り込んだと、4月20日付けで日刊工業新聞が報じた。報道に対し、シャープは「事実に反する」と抗議するコメントを発表した。
Appleは来年採用のiPhone新モデルの液晶ディスプレイ用として、東芝とシャープに対しAppleが1000億円ずつ負担した上でパネル生産ラインを新設する交渉を進めていた。
同紙の報道によると、東日本大震災で一国集中のリスクが顕在化したほか、液晶製造装置の調達が難しいこと、韓国メーカーが巻き返したことなど複数の要因から、東芝1社に絞り込んだという。
シャープは報道について「事実に反する一方的なものであり、当社の信用を著しく傷つけている」と強く抗議している。
4月20日の東京株式市場で、東芝の終値は前日比15円高(+3.74%)だった。シャープは5円高(+0.68%)の743円だった。
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