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NEC、125億円の最終赤字に 震災で売り上げ減・損失計上

» 2011年05月10日 19時28分 公開
[ITmedia]

 NECが5月10日発表した2011年3月期の連結決算は、最終損益が125億円の赤字に転落した。2月の時点で損益とんとんと予想していたが、東日本大震災の影響で売り上げが減少した上、工場が操業を停止した分などを特別損失として計上したのが響いた。

 売上高は前期比13.1%減の3兆1154億円。NECエレクトロニクス(現ルネサスエレクトロニクス)が連結から外れた上、国内IT投資の回復遅れや東日本大震災が影響した。営業利益は13.6%増の578億円。ITサービス、パーソナルソリューションの損益が悪化したものの、NECエレクトロニクスが連結を外れたことなどから改善した。経常利益は99.9%減の4100万円だった。

 今期は売上高が3兆3000億円(5.9%増)、営業利益が900億円(55.7%増)、経常利益が550億円、最終損益は150億円の黒字を予想している。

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