電通イーマーケティングワンとインターロジックス、アーキタイプの3社は5月24日、Facebookのソーシャルグラフ(人間関係)を利用した「ソーシャルCRMサービス」の提供を開始した。ソーシャルグラフのデータと企業の顧客データを組み合わせることで、見込み客や既存顧客に対する精度の高いマーケティング活動が可能になるという。
新サービスでは、ソーシャルグラフや企業の顧客データを分析、構造化することで、顧客の特徴に応じた効果的なCRM(顧客関係管理)の施策を実現する。世界的に利用者が増えているFacebookは、登録ユーザーの実名性や個人プロフィールなどを開示することが大きな特徴とされ、ユーザー同士で情報を共有したり、広げたりするコミュニケーションが活発に行われている。Facebookを含めたソーシャルメディアの活用方法が、企業のマーケティング活動における新たな課題となっていた。
電通イーマーケティングワンは、ソーシャルメディアの影響力拡大を背景に、企業のCRM施策では「Paid media(買うメディア・広告など)」「Owned media(所有するメディア・HPなど自社メディア)」「Earned media(信頼や評判を得るメディア)」の3つの特性を連動させることが求められると指摘する。
これに基づいて、新サービスではソーシャルメディアを活用したCRM施策の立案・実施や、効果検証作業および効果検証の仕組み、ソーシャルグラフの分析・構造化に基づいたマーケティング戦略策定、自社サイトとの連動施策などを提供。企業ファン層の醸成や拡大、顧客としての取り込み、ロイヤリティの強化をいった効果につながるよう支援していくという。
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