KDDI研究所は5月30日、写真や動画など複数の画像を自動的にトリミングし、漫画のようにコマ割りして配置する技術を開発したと発表した。映像を時系列に沿って見栄え良く配置したデジタルアルバムを簡単に作成できるようになるとしている。
核になるのは、映像内の人物などを認識し、適切な構図でトリミングする「構図自動最適化技術」。立っている自分を縦長にトリミングするなどし、トリミング後の形に合わせてコマ割りしたアルバムを自動的に作成する。
従来のデジタルアルバムは撮影画像を並べるだけのため、見た目が単調な面もある。映像をコマ割りされたテンプレート内に配置するアルバムもあるが、固定されたコマに合わせて映像を配置する場合、映像の雰囲気が伝わらないこともある。新技術では、人物の顔など映像内の大切な部分は残したまま、映像の時系列の順序を保ってコマ割りされた、ストーリーのあるデジタルアルバムが楽しめるようになっているという。
今後、ホームビデオやイベント写真のインデックスや、アルバム作成サービスへの応用を進めていく。また録画したテレビ番組をコミック化して見る──といった使い方も検討していく。
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