NTTドコモは9月7日、LTE「Xi」の新料金プランを発表した。来年10月から、1カ月当たりの通信量が7Gバイトを超えた場合、通信速度を落とすか追加料金の支払うかのどちらかからユーザーに選んでもらう形にする。1%のユーザーが全体の3分の1のトラフィックを占めている現状もあり、「ヘビーユーザーに公平に負担していただく」(山田隆持社長)という狙いもある。3G(FOMA)の定額制は「できるだけ維持したい」という。
新プランは、Xi対応タブレット2機種「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」(韓国Samsung Electronics製)と「ARROWS Tab LTE F-01D」(富士通製)を10月に発売するのに合わせて導入する。
2年契約する場合の「Xiデータプラン フラット にねん」は、月額5985円(来年4月末までは4410円)の定額、「Xiデータプラン2 にねん」は2500円〜6510円(来年4月末までは2500円〜4935円)の段階制となる。
新プランでは、来年9月末までは販促によるモラトリアム期間として、毎月の通信量にかかわらず最大75Mbpsのサービスを利用できる。
だが同年10月1日以降は、1カ月の通信量が7Gバイトを超えた場合、通信速度が128Kbpsまで遅くなる。追加料金(2Gバイトごとに2625円/月)を支払えば、通常速度で利用できるようになる。翌月になると通信量はリセットされ、7Gバイトまでは通常サービスを利用できる。
従来は5Gバイトをプラン内の上限としてきたが、山田社長は「より安心して使ってもらえるように7Gバイトに引き上げた」という。ユーザーの98%が7Gバイトまでの通信量で収まっており、Huluの動画なら30時間分に当たると説明する。一般的なサイト閲覧なら約2万4400回分に当たるという。
発表会後、取材に応じた山田社長は「できるだけ3Gの定額制は維持したい。その代わり、LTEでは段階制を導入させてもらった」と話した。現状では「1%のお客がドコモ全体の3分の1のトラフィックを使っているという現状」があり、「ヘビーユーザーに公平に負担していただくために段階制にした。ヘビーユーザーはLTEのほうがはるかに快適なはず」という。
「3Gは当面、このままフラット(定額)で行きたい」と話す一方、「今後のトラフィックの状況を見ていかなければならない」という。昨年から今年にかけ、同社はパケットトラフィックは2倍に伸びるだろうと想定して対策を進めているという。
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