日本ベリサインは10月7日、SSLサーバ証明書の導入サイトなどで表示するシールのデザインを2012年4月から変更すると発表した。併せて、Webサイトの脆弱性検査サービスを導入することも明らかにした。
シールの新デザインは、Symantecのコンシューマー向け製品で使用している「Norton」ブランドを採用。「Norton SECURED powered by VeriSign」という表示になる。表示の切り替えは自動的に行われるため、導入サイト側で作業が発生することはないという。価格や機能についても変更はない。gooなどが導入する、「シールインサーチ」という検索結果にWebサイトの安全性を証明するシールの表示のデザインも、2012年4月以降に新デザインに切り替わる。
同社は2010年8月に米Symantecの子会社となった。ベリサインの古市克典社長は、「Symantecのセキュリティソリューションと当社の認証ソリューションの連携を進めており、シールデザインの変更は具体的な成果の第一段階になる」と説明した。
またSSL製品本部の平岩義正本部長は、「Norton」ブランドの採用理由について、コンシューマー市場での認知度の高さを挙げ、インターネット利用者にWebサイトの信頼性を証明する上で効果が高いとした。オンラインショッピングサイトなどでは、利用者がシールの有無で信頼できるサイトかどうかを判断しているケースもあるという。
Webサイトの脆弱性検査サービスは、同社の「マネージドPKI for SSL」サービスを通じてSSLサーバ証明書を利用するWebサイト運営者に12日から無償提供する。同社が外部からWebサイトに対してスキャンを実施し、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング、インデックストラバーサルといった脆弱性の存在を調べ、見つかった場合はメールでサイト運営者に連絡する。検査頻度は基本的に週1回だが、サイト運営者が希望した時点でも実施する。
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