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Mac OS Xのアップデートでトラブル相次ぐ

» 2011年10月14日 07時22分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Appleが10月12日に公開したMac OS Xのアップデートを適用後、Macが起動できなくなったという報告が一部のユーザーから寄せられている。Appleのアップデートをめぐっては、「iOS 5」でもトラブルの報告が続出していた。

 米セキュリティ機関のSANS Internet Storm Centerの研究者ヨハネス・ウルリッチ氏は13日のブログで、OS X Lionのアップデートを適用後、MacBookが起動できなくなったと伝えた。調べたところ、MacBookにインストールされていたSymantecのPGPソフトがトラブルの原因になっていたことが判明。リカバリモードで起動し、特定のファイルを削除する方法で問題を解決できたとしている。

 また、セキュリティ研究者のドラゴス・ルイウ氏(@dragosr)もTwitterで「Apple OS XのセキュリティアップデートでMacbookの起動時にカーネルパニックが発生した」「OS XのセキュリティアップデートでMacbookが起動できなくなったという報告はほかにもある」などとツイートした。

 この原因としてルイウ氏は、LionとSnow Leopardのデュアルブートが設定されている場合、OS Xのアップデートに問題が生じることを確認したと報告。「MacBook Proに複数OSのパーティションがあると失敗する」とも伝えている。

 Mac OS Xのアップデートとなる「OS X Lion 10.7.2」と「セキュリティアップデート2011-006」では、深刻な脆弱性が多数修正されている。SANSのウルリッチ氏によれば、中には極めて深刻な脆弱性もあり、コンセプト実証コードも公開されていることから、パッチ導入は緊急を要する状況だという。

 英セキュリティ企業のSophosのブログではこうした状況から判断して、「一部のユーザーはアップデートをダウンロードする際の問題を報告しているが、それでもできるだけ早く適用した方がいい」とアドバイスしている。

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