ITmedia NEWS > 速報 >

頭上を飛ぶ飛行機の情報がリアルタイムで分かる検索、WolframAlphaがスタート

» 2011年11月21日 05時43分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Wolfram Alphaは11月17日(現地時間)、ナレッジエンジン「Wolfram|Alpha」に、ユーザーの頭上を飛んでいる飛行機の情報をほぼリアルタイムで提供する機能を追加したと発表した。米連邦航空局(FAA)のデータに基づくため、米国で発着するパブリックな便の情報のみの提供になるという。

 この機能を利用するには、Wolfram|Alphaの検索枠に「flights overhead」と入力するだけだ。Wolfram|Alphaはモバイル端末の場合は端末の位置情報に基づき、PCの場合はWebブラウザが提供する情報を基にユーザーの位置を特定し、その位置の上空をその時間に飛ぶ飛行機の情報を算出して表示する。

 wolf

 検索結果として提供されるのは、航空会社と便名、高度と角度、航空機の機種、スラントディスタンス(受音点と航空機までの直線距離)。また、上空の飛行機の位置を表す「Sky map」も表示され、飛行機のアイコンにマウスを合わせると便名が分かるようになっている。アイコンをクリックすると、その便のさらに詳細な情報が表示される。

 また、検索枠に便名と時間を入力(「American Airlines flight 547 at 5:55am on October 21, 2011」のように)すると、その便がその時間にどの地点を飛んでいたかが分かる。例えば旅客機の窓から地上の写真を撮ったがそれがどこだったか分からない場合などに役立つとしている。

 wolf 2

 なお、FAAからのデータフィードには5分ほど遅れがあり、Wolfram|Alphaはその5分古いデータからリアルタイムの現在地を割り出しているため、実際の現在地と若干の違いが生ずる可能性があるとしている。

 Wolfram|Alphaは、2009年に米Wolfram Researchが公開した検索エンジン。事実に関する質問に答える形式で、開発者のスティーブン・ウルフラム氏は「ナレッジエンジン」と呼ぶ。米Microsoftと提携し、検索エンジンBingにデータを提供している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.