ITmedia NEWS >

面白い研究に「いいね!」 慶応SFCの研究発表会でいいねもシンカSFC ORF 2011 Report

» 2011年11月24日 11時55分 公開
[山本恵太,ITmedia]

 慶応義塾大学SFC(SFC)の研究発表イベント「Open Research Forum 2011」(11月22〜23日)が東京ミッドタウンで開催された。今年のテーマは「学問ノシンカ」。研究室の展示ブースごとにFacebookの「いいね!」ができる「リアルライク」や、女の子の“かわいい”を検索できる「かわいい検索」など、100以上の研究成果が紹介された。

 リアルライクは同大総合政策学部の上原英則さんが武田圭史研究室で進めているプロジェクト。FacebookやTwitterのアカウントを登録したSuicaやPASMOなどのFeliCaカードを店舗やイベント会場に設置した端末にかざすだけで、「いいね!」やツイートが簡単にできるような仕組みを目指している。

 今回は簡易版として、ブースごとに対応するQRコードを作り、紙に印刷して各ブースに配布した。来場者は気になったブースがあるとQRコードを携帯電話やスマートフォンで読み取り、最初の投稿時にFacebookかTwitterのアカウント情報を入力。「シンカ!」と書かれたボタンを押すと、Facebookの場合はブース名とそのブースに「シンカを感じました」と書かれた情報が自分のウォールに投稿されるようになっていた。

QRコードを読み取り、Facebookのアカウントを登録してシンカボタンを押すと、自分のウォールにそのブース名と「シンカを感じました」という情報が投稿される

 今年のテーマである「学問ノシンカ」には進化、深化、親化、新化などさまざまな意味が込められている。1つだけ選ぶなら「親化」と話すのはORF2011の実行委員長を務める同大学 環境情報学部の小川克彦教授だ。東京ミッドタウンでの開催は初となるORFだが想定を上回る来場者で、セッション会場も立ち見が出る盛り上がりを見せていた。小川教授は「場所の力だけではない。震災の影響なのかいろんな人の話を聞きたいとか、いろんな人に知り合いたいとか、つながりを求める人が多かったように思う」と語った。

環境情報学部の小川克彦教授(右)と政策・メディア研究科の池田靖史教授。後方のオブジェは池田研究室の「ガラス玉ウォール」で、東日本大震災の被災地である気仙沼(宮城県)で浮きとして使われていた漁業用のガラス玉を1つ1つKinectで測定し、それぞれの形に合わせて木板を切り出した 環境情報学部の小川克彦教授(右)と政策・メディア研究科の池田靖史教授。後方のオブジェは池田研究室の「ガラス玉ウォール」で、東日本大震災の被災地である気仙沼(宮城県)で浮きとして使われていた漁業用のガラス玉を1つ1つKinectで測定し、それぞれの形に合わせて木板を切り出した

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.