米Adobe Systemsは2月6日、不正なプログラムの動作を防ぐセキュリティ対策技術「サンドボックス」を実装したFlash Playerプラグインのパブリックβを、MozillaのWebブラウザ「Firefox」向けにリリースしたと発表した。
サンドボックスは、プログラムを保護された領域内に隔離して動作を封じ込め、システムが不正に操作されるのを防ぐ技術。Flash Playerのサンドボックス化はGoogleのWebブラウザ「Chrome」で既に実現しており、Adobeでは他社ブラウザにも対応させると表明していた。
サンドボックス化されたプラグインは「Flash Player Protected Mode」の名称でFirefox 4.0以降のバージョン向けに提供され、OSはWindows VistaとWindows 7に対応する。正式版は年内に提供を開始する予定。
Adobeによれば、ユーザーを保護するうえでサンドボックスが極めて有効であることは既に実証されており、Adobe Reader Xでは2010年11月からサンドボックス技術を実装して以来、脆弱性を突いた攻撃が成功した例は一つもないとしている。
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