「Google Chromeの設定」が新規タブに表示され、設定項目を検索できるようになったほか、パスワードを同期できるようになった。
米Googleは3月8日(現地時間)、Webブラウザ「Google Chrome 10」の安定版をWindows、Mac、Linux、およびInternet Explorer(IE)用プラグインのChrome Frame向けにリリースした。多数の脆弱性を解決するとともに、Flash Playerのサンドボックス化などを通じてセキュリティと安定性の強化を図っている。
Google Chrome Releasesブログによると最新版の「Chrome 10.0.648.127」では合計23件の脆弱性に対処した。内訳は、危険度が4段階で上から2番目に高い「High」が15件、中程度の「Medium」が3件、最も低い「Low」が5件となっている。
このうちWebKitコンテキストコードのステイルポインタ問題、SVGカーソルのステイルポインタ問題、JavaScriptエンジンV8で同一生成元ポリシーがかわされてしまう脆弱性、クロスオリジンエラーメッセージリーク問題などの脆弱性については、深刻度が高い、あるいは質の高い報告と判断して、発見した研究者に1337〜2000ドルの報酬を支払った。
また、Windows版ではFlash Playerのプラグインの「サンドボックス化」を行った。
セキュリティ関連以外の主な更新は以下の通り(β版リリース時に発表済み)。
「Google Chromeの設定」(ツールバー右端のレンチアイコン)→「オプション」で行う各種設定が、従来のダイアログボックスではなくWebブラウザの新タブとして開くようになった。
新しい設定ページの各項目には、例えば「個人設定」は「chrome://settings/personal」というようにURLが割り当てられている。設定ページの最大の特徴は、設定内で検索できることだ。例えば「パスワード」を検索すると、パスワードに関連する設定項目が表示され、その場で目的の設定を行える。
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