オープンソースプロジェクトのコードの不具合率は、独自開発ソフトウェアの場合と「ほぼ同等」――。コベリティは2月24日、オープンソースプロジェクト45件および独自開発ソフトウェア41件のソースコードを解析した「2011年度版Coverity Scanレポート」を発表した。
米Coverityが毎年実施しているこの調査は、活動が活発なオープンソースプロジェクトと、同社の匿名ユーザーからサンプルとして提供された独自開発ソフトウェアのソースコードを解析したものだ。
2011年度調査によれば、オープンソースプロジェクト45件のソースコード約3700万行の不具合密度の平均(1000行当たりの不具合の数)は0.45だった。一方、独自開発ソフトウェア41件のソースコード約3億行を解析したところ、不具合密度の平均は0.64だった。
また、コード行数が同等の規模の場合、オープンソースプロジェクトと独自開発ソフトウェアのソースコード品質はさらに近いことが分かった。例えば700万行近いソースコードを持つLinux 2.6の不具合密度は0.62と、「同様の規模の独自開発ソフトウェアとほぼ同等」(同社)だったという。
同社はこの結果について「オープンソースプロジェクトおよび独自開発ソフトウェアのソースコード品質を不具合密度でみると、いずれもソフトウェア業界の平均(不具合密度は1.0)より高品質」とコメントしている。
調査はコベリティのソフトウェア静的解析/ソースコード解析ツール「Coverity 5デベロップメントテスト・プラットフォーム解析エンジン」を使って実施された。
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