任天堂は9月13日、据え置き型ゲーム機「Wii U」を日本で12月8日に発売すると発表した。「プレミアムセット」はブラックカラー(内蔵フラッシュメモリ32Gバイト)で3万円(税込み3万1500円)、「ベーシックセット」はホワイト本体(内蔵フラッシュメモリ8Gバイト)で2万5000円(税込み2万6500円)。
岩田聡社長が同社サイト上のネット中継で明らかにした。
プレミアムセットにはブラックのWii U本体と「Wii U GamePad」1台、GamePad充電スタンド、GamePadプレイスタンド、本体縦置きスタンド、HDMIケーブル、ACアダプタがセットになっている。ベーシックセットはホワイトの本体とGamePad 1台、HDMIケーブル、ACアダプタなどがセットに含まれるが、プレミアムセットに含まれるスタンド類が省かれるほか、内蔵フラッシュメモリがプレアムセットは32Gバイトなのに対して8Gバイトになっている。同社は「お客様のプレイスタイルに応じて選択していただけるよう2種類のセットを用意する」としている。
Wii Uは同社としては6年ぶりとなる据え置き型ゲーム機の新製品。タブレット型のワイヤレスコントローラ「Wii U GamePad」を使って操作するのが特徴で、「リビングルーム内の自由な場所で自由なスタイルで少し大きめの携帯ゲーム機のように楽しめる。ゲームの歴史上初めて、テレビを占有しなくても遊べるゲーム機だ」と岩田社長は話した。
同コントローラは6.2インチのタッチパネル対応液晶ディスプレイを搭載。左右のスティック型アナログコントローラや各種ボタン、テレビを操作するための「TVコントロールボタン」、NFCによる非接触通信機能を備える。本体とのワイヤレス通信は遅延(レイテンシ)を最小に抑え、自然にゲームが遊べるという。技術的には2台まで同時接続でき、別売りで1台1万3440円で販売する。
本体のGPUは米AMDのRadeonベースで、CPUは米IBMのPowerをベースとしたマルチコア。メインメモリはゲームに1Gバイト、システムに2Gバイトと「ゲーム機としては最大」の容量を搭載。ゲームから各種機能への切り替えをスムーズにしているほか、光ディスクからの読み込み時間を減らせるとしている。
HDMIによるHD出力(1080p/1080i/720p/480p/480i)が可能で、Wiiから画質が向上。Wii U用ゲームディスク(最大25Gバイト)とWii用のゲームディスクを再生できるスロットローディング式光学ドライブのほか、内蔵フラッシュメモリとSDメモリーカード、外付けUSBストレージを利用可能。USB 2.0端子を4ポート装備している。定格消費電力は75ワット、実行消費電力は40ワット程度と省電力化し、その分本体をコンパクトにできたとしている。
Wii Uでは新たにソーシャル機能「Miiverse」を搭載し、ユーザー同士で交流ができる「ソーシャルウィンドウ」になるとうたっている。YouTubeやHulu、Netflixなどの動画配信にも対応する。
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