また、ソング機能については、さとうささら以外の歌手を追加することが可能になるようだ。Sinsyで既に提供されている数名の歌手を使えるようになると幅が広がる。ブイシンク事業開発本部開発グループリーダーの加藤義弘さんと、フロンティアワークス事業推進チーム係長の中田翔さんによれば、「サードパーティも視野に入れている」ということなので、新規・既存の参入があるかもしれない。その場合は、このCeVIO Creative Studioパッケージ版に追加するという形になりそうだ。
FREE版では歌の細かい調整はできないが、パッケージ版ではビブラートや発声、ポルタメントやピッチなど、微調整が可能な仕組みを取り入れるという。しゃくりのような表現も可能になる。
開発中のパッケージ版を試用させてもらっているのだが、インストールして驚いたのが、これだけリアルな歌い方をわずか30Mバイトに収めていること。VOCALOIDが数百Mバイトから多いときは1Gバイトを超える容量だからびっくりする。マシンスペックとしてはWindows 7以上、Core i以上のプロセッサを要求するが、その上での動作は軽い。iMacでVMWare Fusionを使っても問題なく動くレベルだ。
このCeVIOプロジェクトの最新情報を知りたい方は、ニコニコ超会議の日本マイクロソフトのステージを見に行くといいだろう。
「祝!CeVIO Creative Studio FREE「公開!責任者が語るCeVIOプロジェクトの全貌」
4月28日(日)13:10-13:25。
ニコ生:http://live.nicovideo.jp/watch/lv134684090
なぜ日本マイクロソフトかというと、こういったナチュラルユーザーインタフェースはMicrosoftの方向性と合致していること、学習結果をクラウドで運用するなどAzureとの親和性が高い、ハイスペックのWindowsが売れる、といった要因もあるようだが、「おもしろそうだから乗ってみた」ような気がしないでもない……。
「ところでCeVIOってどういう意味なんですか?」の問いに徳田教授は答えた。「CeVIOはVOICEのアナグラムなんですよ」。
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