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Twitterが乗っ取り防止策を指南、専用コンピュータの割り当ても

» 2013年05月01日 08時12分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 各国の報道機関のTwitterアカウントが乗っ取られる事件が相次いだ問題で、Twitterが報道機関に対し、乗っ取り防止のための対策を促す文書を送付しているという。

 一連の事件ではAP通信のTwitterアカウントが乗っ取られてデマ速報が掲載されたのをはじめ、米公共ラジオ局NPRや英有力紙GuardianなどのTwitterアカウントが相次いで乗っ取られた。いずれも「シリア電子軍」を名乗る集団が犯行声明を掲載している。

 ソーシャルニュースサイトの米BuzzFeedによると、こうした事態を受けてTwitterは、報道機関に送った文書で「攻撃は今後も続くことが予想され、報道機関は価値ある標的として狙われ続けるだろう」と警告した。BuzzFeedはこの文書の全文をWebサイトに掲載している。

 Twitterはこの中で、一連の攻撃には標的を絞り込んだスピアフィッシング詐欺メールを会社の電子メールに送りつける手口が使われていると指摘。Twitterのパスワード変更、メールアカウントのセキュリティ対策強化、公認アプリケーションのチェックといった対応を呼びかけている。

 さらに、「Twitter用に専用のコンピュータを1台割り当て、Twitterのパスワードが広まるのを防ぐ。マルウェア感染の確率を減らすため、このコンピュータは電子メールやWeb閲覧には使用しない」という対策を促した。

 これについてBuzzFeedは、「要するに、非常時には極端な対策が求められる。Twitterは大手ユーザーに対し、一種の戦時モードに入れと促しているようだ」と解説している。

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