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京セラ、薄さ1ミリの「ピエゾフィルムスピーカー」 テーブルを“スピーカー化”する技術もCEATEC JAPAN 2013

» 2013年10月02日 15時16分 公開
[山崎春奈,ITmedia]

 京セラは、世界最薄のフィルム状スピーカーと振動を伝えて身の回りのものを“スピーカー化”する技術を「CEATEC JAPAN 2013」(10月1〜5日、千葉・幕張メッセ)に参考出展した。

photo ピエゾフィルムスピーカー

 フィルムを使用した「ピエゾフィルムスピーカー」は薄さわずか約1ミリ。樹脂コーティングされたピエゾ素子の振動がフィルムに伝わり、面全体が細かく波打つことで、空気が共鳴し音が広がる仕組み。前後左右を問わず均一な音質を楽しめる広い指向性と、細かく連続する音の再現能力の高さが特徴という。薄さを生かし、薄型テレビや車載器への搭載を見込む。

 円柱型の「振動スピーカー」も参考出展として合わせて紹介。中央に埋め込まれたピエゾ素子を平面に接触させることで、接触物が振動板の役割を果たし、身の回りのものが擬似的にスピーカーに変わる。テーブルや壁、窓などを“スピーカー化”することができ、指向性に優れ、小型で持ち運びも容易なため、テレビ会議システムなどへの応用が期待できるという。

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