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「サイコパスは自分」 有罪なら送信タイマーでメールを送るつもりだった 河川敷では見られていないと思っていた詳報・遠隔操作事件・佐藤弁護士会見その2(3/3 ページ)

» 2014年05月20日 17時07分 公開
[ITmedia]
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河川敷では見られていないと思っていた

 もし有罪なら実刑判決となり、収監される。その時点で予約メール機能を使って、収監された後に真犯人からのメールが送られるようにしよう、無罪判決ならそういことはしない──それが彼のシナリオだったという。だが母親のこともあり、それを前倒しにしてしまった。予約送信という機能を使ったトリックはもともと考えていたことだ。

 (スマホを埋めた)15日、自転車でバス停に行き、バスに乗った。バスに乗る時に誰もいなかった。降りた時も誰もいなかった。河川敷は見晴らしがいいので尾行はないだろうと思った。150メートル先に男性が1人いたが、自分が到着するより前にいた。だから大丈夫だと思って埋めたと。下見にも2、3回行ったことがあるという。

 警察からすると、なんで河川敷に行ったのかということになる。警察はもしかするとあらかじめいたのか、対岸からなのかもしれないが、15日に埋めて16日にメールが送られている。いつ警察がスマホを回収したかは分かっていないが、真犯人からメールが送られてから発見し、鑑定などをして発表したのではないか。時間差があったのは、メールが送信されたのを受けて、彼の行動を見直そうということからだったのではないか。片山さんはまさかそれが回収されるとは思っていなかったので、こうなった。

 スマホは身分証明書が不要で購入できるプリペイドのもので、SIMカードは4月に発売されたそうだが、外国人が一時的に使うものとして成田空港などで自販機でも購入できるSIMカードがあり、全く足がつかないものを使ったという。秋葉原で買ったと言っていた。

 スマホは埋めっぱなしが前提だった。送信はソフトがあって、それをインストールしたと言っていた。

=つづく

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