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世界の一流メーカー「かわの電気」を知っているか 「高品質のピクチャー」な謎テレビ、中国で発見 会社に直撃したら……(1/3 ページ)

» 2014年06月18日 10時00分 公開
[山谷剛史ITmedia]

 「政冷経熱」とか「政冷経冷」とか言われる日中関係だけれど、昔も今も全力でズレた「中国の変な日本語」や「中国の変なモノ」というのは日本人で嫌がる人を聞いたことがなく、多くの読者がさりげなく熱視線を注いでいるように思う。ネットでは最近、ダイソーと無印良品とユニクロを合わせたような「メイソウ」が話題となったが、新たに「かわの電気」という謎のテレビメーカーが現れた。

photo テレビは起動時にかわの電気のロゴが現れる

 かわの電気はWebサイトを持っている。とある家電メーカーに酷似した雰囲気の企業ロゴが目立つが、それに加えて日本語を中途半端に勉強した中国人が適当に作ったような文章、「宮の内政」社長と「川口の政治の一」副社長という不思議な名前の人物、さらに謎の日本語でつぶやく「宮の内政」社長のTwitterアカウント(中国からはアクセスできないのに!)、カタコトの日本語を話す「川口の政治の一」副社長による製品紹介ビデオ──。詳しくはサイトを訪問してほしい。

photo サイトの日本語はどこを見てもおかしい
photo 「宮の内政」社長と「川口の政治の一」副社長
photo この製品は、いわく、宮本洋一氏がデザイン。日本人らしくない字体による「みやもとよういち」というサインもある
photo 日本のかわの電気の活躍ぶりを示す写真だが、これはどこだろう

 サイトの日本語原文から同社についてあえてまとめる。同社は1958年、「ディスプレーフィルターメーカー」の「日本OPC株式会社」として設立され、現在は「亀山」に位置。「つやがある器」「撮影するブラウン管」「液晶のついたて」などを作り、戦略ブランドの「CANYE」は「世界範囲内でディスプレー分野に入って、業界をリードしたブランドになりました」という。

 同社はグローバルに展開。「ヨーロッパ、アメリカ、アジア、中東などで5つの海外センターを創立して、全世界で26の生産拠点」があり、「日本拠点では年間の生産量が600万台以上」で、アジア太平洋地域においては「6本の国際でリードする液晶テレビの生産ラインを作り上げて、年間の生産能力が200万台以上」だというから、液晶テレビではそれなりの規模のメーカーに違いない。

photophoto 日本らしさを演出した製品カタログ

 現在のテレビ製品ラインアップは「黒金剛」シリーズや「ブルーメディア映画館」シリーズなど。「ブルーメディア映画館」シリーズは「高品質のピクチャーは現れます」とうたっている。

編集部注

「日本OPC株式会社」を企業データベースなどを使って検索してみたが、今のところこのような社名かつサイトで説明しているような事業を展開する企業は見つかっていない。


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