米Yahoo!は5月7日(現地時間)、傘下の写真共有サービスFlickrおよびモバイルアプリの大幅な刷新を発表した。
モバイルアプリは日本では利用できないが、無料ストレージが1Tバイトという競合と桁違いの容量は魅力だ(米MicrosoftのOneDriveは30Gバイト、米GoogleのGoogle+は15Gバイト)。
「Uploadr」は、PC/MacのHDD内だけでなく、SDカード、米AppleのiPhoto(とあるが恐らく「写真」にも対応する)、Dropbox、Folders、Aperture内の写真データを自動的にバックグラウンドでバックアップするMac(OS X 10.6以降)およびWindows(Windows 7以降)のネイティブアプリ。Dropboxのバックアップ機能と同じように、設定したフォルダに追加した写真は自動的にバックアップする。(Google+やOneDriveには対応しないが)複数の端末やサービスに散在する写真を一元管理できる。(iOS/Android版のFlickrアプリにも同じ機能があるが、これらのアプリは日本では使えない。)
基本画面は「Camera Roll(カメラロール)」という名称になり、時系列にすべての写真が並ぶ。左端のタイムラインから過去の写真に飛んだり、時系列以外のソートに切り替えることも可能だ。複数の写真を選んでアルバムにして友達と共有したり、ZIPに圧縮してダウンロードすることもできる。
Camera Rollの右上にある「Magic View」をクリックすると、すべての写真を「人」「動物」「風景」など60種類のカテゴリーに自動的に分類したアルバムで表示できる。この機能はYahoo!が2013年に買収したIQ Enginesの画像認識技術を採用したものだ。
1Tバイトの容量に保存できる多数の写真を検索するために、以下のような検索機能が追加された。
Flickrはそもそもは写真共有サービスとしてスタートした企業だが、同社を2005年に買収したYahoo!のCEOがマリッサ・メイヤー氏に代わったころから写真専用クラウドストレージとしての性格が濃くなっていた。今回の刷新でも「Explore」タブやプロフィール画像など、ソーシャルな機能も残っているが、プライベートな写真ストレージとしての性格がいっそう強くなった。
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