モバイル配車サービスの米Uberが、米Googleのコミュニケーション&ポリシー担当上級副社長、レイチェル・ウェットストーン氏(47)を引き抜いたと、米re/codeが5月13日(現地時間)に報じた。
ウェットストーン氏はUberで、ポリシーおよび戦略担当上級副社長に就任する。現在同職にあるデビッド・プラフ氏(47)は、Uberの取締役に就任し、同社およびトラビス・カラニックCEO(38)の首席顧問になる。
プラフ氏は、バラク・オバマ大統領の2008年の大統領選で選挙参謀を務め、オバマ氏を勝利に導いたことで名を馳せた人物。昨年8月、グローバルにサービスを拡大する中で摩擦に直面しているUberがそうしたトラブル解決のためにポリシーおよび戦略担当上級副社長として迎えた。
英国出身のウェットストーン氏は、保守党の中央事務局や広告代理店に務めた後、2005年にGoogle入りし、現職でEUやFTCなどの各国規制当局との交渉で活躍した。EUは4月にも独禁法違反容疑でGoogleの正式調査を開始しており、ウェットストーン氏を失うのは大きな痛手になりそうだ。
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