米宇宙開発企業SpaceXが6月28日(現地時間)、米フロリダ州の空軍基地で国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を目的に打ち上げた無人ロケット「ファルコン9」が打ち上げの2分19秒後に空中で爆発し、失敗に終わった。
このミッションは、SpaceXのロケット再利用計画の3回目のテストでもあった。物資補給船「ドラゴン」は打ち上げ3分後にファルコン9から切り離される計画だった。
SpaceXのイーロン・マスクCEOは自身のTwitterで「上段の液体酸素タンクに異常高圧が掛かった。データは直感では分かりにくい原因を示している」「現在言えるのはこれだけだが、フォルトツリー解析(FTA)後に詳細を発表する予定だ」とツイートした。
この補給船には、約1.8トンの食料や科学実験器具などが積載されていた。米Microsoftの拡張現実HMD「HoloLens」も2台含まれていた。これは、Microsoftと米航空宇宙局(NASA)との共同プロジェクト「Sidekick」のためにMicrosoftが提供したものだ。Microsoftのサティア・ナデラCEOは自身のTwitterで、「宇宙は難しい。NASA、われわれは再挑戦の用意ができているよ」とツイートした。
ISSの物資は9月分まで確保されているという。次回のISSへの物資補給は、ロシア連邦宇宙局(Roscosmos)が7月3日に実施する予定だ。
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