米航空宇宙局(NASA)は7月15日午前(日本時間)、探査機「ニューホライズンズ」からの信号が届き、最接近に成功したことを確認したと発表した。
ニューホライズンズは14日午後8時49分(日本時間)に冥王星に最接近した。プロジェクトマネジャーのグレン・ファウンテン氏は「地球から約49億キロ離れた冥王星にたどり着くことは、ニューヨークからロサンゼルスまでの距離でゴルフのホールインワンを出すようなものだ」と語っていた。
ニューホライズンズが最接近で得た観測データは、約8Gバイトのフラッシュメモリに蓄積される。ただし冥王星接近時の通信速度は平均で2000bps程度。全データの送信が完了するのは来年後半になる予定だ。
冥王星は米国人クライド・トンボーが発見(その遺灰はニューホライズンズに搭載されている)したこともあり、探査機打ち上げ後に冥王星が惑星から「準惑星」に“降格”された後も強い思い入れがあるようだ。バラク・オバマ米大統領は「発見とアメリカのリーダーシップにとって偉大な日だ」などとツイートしている。
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