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“人間っぽさ”の先の映像表現へ DMMが世界初ホログラフィック専用劇場を公開

» 2015年09月01日 18時52分 公開
[片渕陽平ITmedia]

 3DCGでアーティストを映し出す世界初のライブホログラフィック専用の常設劇場「DMM VR THEATER」が9月11日、横浜にオープンする。音楽ライブ、ゲーム映像など他ジャンルに展開していく。

photo こけら落とし公演は「X JAPAN」のギタリスト・hide

 床面のLEDビジョンからハーフミラースクリーンに映像を投影し、存在しない人間やキャラクターを映し出す舞台システム。世界最高峰の3DCG技術に音響や照明の効果を組み合わせ、違和感のない立体映像を目指す。スクリーンのサイズは、2.7メートル(縦)×7.2メートル(横)。

photo 映像を映し出す仕組み
photo 映像を投影するLEDビジョン

 こけら落とし公演は「X JAPAN」のギタリスト・hideさんのライブパフォーマンス「hide crystal project presents RADIOSITY」を上演する。髪の質感や目の虹彩など細部までCGを作り込み、細かい表情を再現したという。発表会ではセットリストの中から名曲「ピンクスパイダー」を披露した。

photo 客席からは見えにくい細部も作り込まれている

 同施設の設立・運営は、Zeppホールネットワーク、相鉄エージェンシー、DMM.futureworks、ローソンHMVエンタテイメントの4社によるシアターVR有限責任事業組合が行う。ステージ企画は、初音ミクのライブコンサート方式を考案・プロデュースするワイドワイヤーワークスと、大型ホログラフィックステージ「Eyeliner」を用いた公演を手掛けるstudio TEDが共同開発する。

 音楽ライブ以外にも、格闘ゲームのキャラクターが舞台上で戦うイベントなど、他ジャンルに広げていく。今後、海外にも同様の劇場を設け、全く同じ公演を各地で展開していきたいと展望を示す。

 DMM.futureworksの黒田貴泰代表取締役は「“人間っぽさ”を超えた本物の人間と思える映像表現を突き詰めていく」と述べ、世界最高峰の舞台演出を駆使し、映像の質を追求する姿勢を見せた。

photo DMM.futureworks 黒田貴泰代表取締役
photo 実像とCGの共存も可能

 イベントの後半には、ふなっしーと土田晃之さんが登場。ふなっしーはCGで作られた“分身”に負けじと、映像を駆使した「梨汁ブシャー」のアクションを披露。「洋なしのお姫様を助ける物語を作れそう」と大興奮だった。土田さんは「マイケル・ジャクソンのライブやお笑いライブを見たい」とコメントした。

photo 3DCGで作られたふなっしー
photo 左からふなっしー、土田晃之さん、ふなっしーの3DCG

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