週1度以上利用している日本のユーザーに行った調査によると、1日1回以上利用する人が約8割を占め、サービス満足度は84%、「今後も使い続けたい」人は82%と、エンゲージメントの高さを示す結果だった。
興味関心の高いジャンルのトップ10には、ファッション、音楽、料理&グルメ、旅行、ショッピング、映画&エンタメ、芸能人、友達、食品&おかし&飲料、写真――と並ぶ。「好きなものがあふれた空間」「自分だけの好みでキュレーションできる」「おしゃれさ、かっこよさを意識したちょっとした自慢が許される」など、“居心地のいい遊び場”として愛されているようだ。
利用シーンとしては「家でくつろいでいるとき」(58%)が「外出中、移動中などのすきま時間」(35%)を大幅に上回る。10代は移動中や学校、20代は起床時や就寝時、食事時などが目立ったという。
投稿時のこだわりも強く、写真を編集・加工する人は全体の7割、特に女性は投稿の半分以上で編集・加工していると答えた人が過半数を占める。同社は、単なる写真共有ではなく「タイムラインを汚したくない」という美意識、Instagramの持つトーンやマナーがユーザー間で共有されているようだ――と分析する。
日本では5月にスタートした企業広告は、世界8カ国から全世界を対象に拡大。写真や動画に加え、複数画像をスライドショー式に展開するカルーセル型、外部Webサイトへの誘導や、モバイルアプリのダウンロードなど直接のアクションにつなげるダイレクトレスポンス型なども導入する。
親会社Facebookで実証済みのターゲティング技術も活用し、従来な製品やブランドの認知拡大・ブランディングだけでなく、具体的なコンバージョンを指標とするプロモーションでも利用を広げていきたいという。
国内ではこれまで代理店を通して大手企業を中心に販売してきたが、9月に開放したセルフサーブ(運用型)広告により、より小規模なビジネスや店舗の利用も促進する。
マーケティング サイエンスリードの小関悠さんは「日本での導入実績はまだ数十社程度だが、認知度や想起率の向上で他媒体・サービスを大きく上回る成果が出てきている」と現況を話す。「Instagramのユーザーは、美しいクリエイティブであれば広告がどうかを問わずきちんと見て覚えてくれる。企業名やブランド名を大きく入れなくても効果がある、ユーザー体験を損なわない広告を展開していければ」(小関さん)。
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