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東映プロデュース、男性バーチャルアイドル「EIGHT OF TRIANGLE」デビュー ライブ中心に音楽活動

» 2015年10月08日 17時49分 公開
[山崎春奈ITmedia]

 東映は10月8日、KazutoとRayの2人組男性バーチャルアイドルユニット「EIGHT OF TRIANGLE」のデビュー会見を都内で開いた。多くの男性スターを輩出してきた実績、キャラクタービジネスのノウハウを生かし、ライブを中心とした音楽活動をスタートする。

photo EIGHT OF TRIANGLE

 世界各地でコンサートを行う「初音ミク」をはじめ、3D CGをスクリーンに投影し、キャラクターが歌い踊るバーチャルアイドルの文化は、国内外で1ジャンルとして確立しつつある。これまで女性キャラが多かった市場に、本格的な男性バーチャルアイドルを――というプロジェクトだ。

 作曲を手掛ける遠藤和斗(Kazuto)とボーカル君島零(Ray)の2人からなるユニット。ビジュアルはイラストレーターの市ヶ谷さんが描く。総合プロデューサーの吉元央執行役員によると、「銀座で路上ライブをしていた彼らに声をかけた」のが東映との出会いだったという。

photo Composer 遠藤和斗(Kazuto)とVocal君島零(Ray)
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 公式サイトでMVを公開したデビュー曲「heart to erode」を11月にCD発売し、ライブを中心に活動する。年明けにはミニアルバムの発売も予定する。今後、タイアッププロモーションやグッズ展開などマルチに展開していく。

 会見には2人も登場し、明言はされなかったが、事前にプログラミングされた歌と動きではなく、リアルタイムにキャラクターに声と動きを吹き込んでいる様子だった。「その場でお客さんと会話ができる」というアピール通り司会の質問に答え、ライブパフォーマンスでも人の声による歌唱を披露した。声優は明らかにされなかった。

photo デビュー曲を披露

 ユニット名「EIGHT OF TRIANGLE」は「出会う前から彼らが使っていた名前、東映の三角形を基調としたロゴとも親和性が高く、そのまま採用した」(レイライン 廣田正年制作プロデューサー)という。2人の背景については今後明かされていきそうだ。

 吉元プロデューサーは「古くは時代劇や仁侠映画、長く愛される仮面ライダー、スーパー戦隊シリーズなど、多くの男性スターを輩出してきた東映が満を持して取り組む新たなジャンル」と意気込む。アニメやキャラクタービジネスのノウハウと融合し、バーチャルの世界、音楽というジャンルでこれまでの知見を生かして活動を広げていきたいとした。

ストーリー

 音楽家を父に持ち、小学校の時に手にしたピアニカで音楽に目覚めた遠藤和斗は、大学時代にバンド活動を始め、音楽家を目指し卒業後に音楽作家の事務所の門を叩く。君島零は、高校時代からバンド活動を行い、卒業後プロを目指しボーカルとしてバンドを続けたが、メンバーとのケンカが絶えず20歳の時に解散した。

 2人は、お互いが出演したライブで知り合い、零のバンドのラストライブで再会し、零が一緒にやる事を呼びかけ、コンポーザーKazuto(遠藤和斗)、ボーカルRay(君島零)の2人からなるユニット「EIGHT OF TRIANGLE」が誕生した。

 その頃、数々のライブイベントを手がけ、新たに音楽イベントへの進出を考えていた東映が、銀座でライブをやっている二人に出逢い、彼らなら今までに無い東映らしい音楽ライブイベントを実現出来ると東映への所属を説得。東映の新しいプロジェクトの第1弾アーティストとして10月8日(トーエイ)にデビューが決定した。

 デビュー曲は、作詞をボーカルのRayが手がけ、作曲はKazutoによる「heart to erode」。この曲の他にも既に数曲のレコーディングが完了している。

今後は楽曲のCD化はもちろん、ライブを中心に活動。また、タイアップなどのプロモーション活動やイベント出演、グッズ展開などマルチな活動を予定している。

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