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Surface Pro 4はWindows 10普及の立役者になるか タイプカバー、ペンも再設計

» 2015年10月22日 19時06分 公開
[片渕陽平ITmedia]

 日本マイクロソフトは、Windows 10を搭載するタブレット端末「Surface Pro 4」を11月12日に国内で発売する。同社の平野拓也社長は「モビリティとパフォーマンスを両立した『Pro 4』で、Windowsの土壌を活性化する」と述べ、Windows 10の普及をけん引するデバイスとして自信を見せる。

photo 「Surface Pro 4」と「Surface Book」(左から)。「Surface Book」は参考展示

 12.3インチ/2736×1824ピクセル(267ppi)ディスプレイを搭載。Pro 3と比べて、本体の幅と高さは据え置きだが、より薄い8.4ミリになり、軽量化に成功した。最新の第6世代Coreプロセッサ(Skylake)を搭載し、パフォーマンスはPro 3の30%向上し、MacBook Airを50%上回るという。バッテリー駆動時間は最長約9時間。米Microsoftのブライアン・ホール ジェネラルマネージャーは「Pro 3の開発で学んだことを踏襲し、ユーザーの使いやすさを追求した“究極のタブレット”」と豪語する。

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photo 本体の左側面にはペンを収納できる

 Pro 4向けに改良したタイプカバーは、独立キー型のキーボードを採用。キーの上下左右に3ミリの幅を設け、高い打鍵感と薄型化を両立した。カラーはブラック、ブルー、シアン、レッド、ティールグリーンの5種類。

 Surfaceペンも再設計し、筆圧感知が1024段階に向上した。ペン先の反対側には消しゴム機能を搭載し、画面をなぞると文字の削除が可能だ。本体の左側面にマグネット収納も設けたほか、ペンのトップボタンを長押しすると「Cortana」が起動する仕組みも用意するという。

photo タイプカバー
photo 消しゴム付き鉛筆のような「Surfaceペン」
photo Webブラウザ「Edge」を閲覧中に書き込みもできる

 平野社長は、Surfaceが国内市場で勢いづく理由の1つに、教育現場での利用拡大、作曲家や写真家などユーザー層の拡大を挙げる。

 壁画アーティストのフランキー・スィーヒさんは、Surfaceでキャンバスとなる壁を撮影し、鉛筆の代わりにペンでデザインを描く――など、クリエイターならではのアイディアでSurfaceを使いこなしているという。「アイディアやインスピレーションを高めるアイテムとして、クリエイターにも積極的に訴求していきたい」(平野社長)。

 平野社長によれば、Surfaceは「Windows 10を搭載する他メーカー製のPCと競合はせず、むしろ普及を活性化させるもの」だという。「Surfaceを市場投入し、パートナー企業の製品も後に続くことで、日本に世界最大の“Windows 10 エコシステム”を築ければ」(平野社長)。

photo ブライアン・ホールジェネラルマネージャー、平野社長、フランキー・スィーヒさん、日本マイクロソフトの樋口泰行会長(左から)

変更履歴:「指紋センサー付きのタイプカバーが国内発売される」と誤って記述してしまいました。お詫びして修正いたします。[2015/10/23 11:00]



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