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「あかつき」に物語と擬人化を見るWeekly Access Top10

» 2015年12月14日 20時33分 公開
[片渕陽平ITmedia]

 先週のランキング1位は「『あかつき』がとらえた雲の写真に『なんじゃこりゃ』 金星軌道投入に成功、『世界の仲間入り』」。

 日本の惑星探査の歴史に大きな1ページが刻まれたとあって、注目度も高かったのではないでしょうか。ネットでは「ついにやった」「おめでとう」などの声以外に、あかつきを擬人化したイラストなんかも投稿されています。5年前にも似たような光景を見たような。

 “擬人化”かどうかは分かりませんが、「はやぶさ」や「あかつき」を見ると、物語の主人公のように思えてきます。前人未到のミッションに挑むも、絶体絶命のトラブルに遭遇。長い苦難の末、人類の希望に応える……そんな王道ストーリーではないかと。「あかつき」も“映画化待ったなし”と言ったところでしょうか。

 貴種流離譚(……とは少し違うかもしれませんが)というべきか、こうした物語は、古くから日本人の心をつかんできたように思います。「鳥獣戯画」に始まる“擬人化”の精神と相まって、日本人が「はやぶさ」「あかつき」を大好きな理由を勝手に納得してしまいました。

 こうして文章を書いている間にも「『はやぶさ2』の地球スイングバイが成功」という朗報が。小惑星「Ryugu」に向け、物語を歩んで欲しいものです。

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