2016年は「VR(Virtual Reality)元年」ともいわれる。VRはどんな未来を作るのか――5月10日に都内で開かれた「Japan VR Summit」(主催:グリー、VRコンソーシアム)のセッションで、VR HMDを開発する米Oculus、台湾HTC、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のパネリストがそれぞれ、VRが実現する未来を展望した。
VRの歴史をひもとくと、1965年、米国の計算機科学者アイヴァン・サザランド氏が発表した最初のHMDにまでさかのぼる。理化学研究所適応知性研究チームリーダーの藤井直敬氏(ハコスコ代表)によると、当時は技術が追いつかず、ブームには至らなかったという。
最初のブームが訪れたのは、セガの3Dゲーム機「VR-1」や、任天堂の「バーチャルボーイ」などが発表された1990年代だが、ブームはやがてしぼんでいった。
現在のブームの火付け役は、2012年、当時19歳だったパルマー・ラッキー氏がKickstarterで発表した「Oculus Rift」だ。その後、HTCの「HTC Vive」やソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の「PlayStation VR」が発表され、市場が盛り上がりつつある。
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